さてさて、Vue6のGodrayを色々試し、まとめつつあった所でVue6.5のアナウンス及びリリース。嬉しいのだがGodray検証の続きをすっかりやる気を失ってしまった(笑)

まぁ、日進月歩の3DCGソフトのバージョンアップに文句を言っても仕方が無いので、アップグレード前Vue6とアップグレード後のVue6.5を比較。色々試してみました。

▲今回使用するサンプルは「Godrays」

▼まずは448X196で、そのまま普通にレンダリング

カーソルのせるとVue6.5、外すとVue6です。Vue6.5の方が雲に光の影響が少なくなってたり、植生に元気が無くなってたりする気がしますが、大きな違いはありませんね。

植生はともかく、雲に対する光の影響は何かしら変化があった模様ですが、私は細部にこだわるよりレンダ速度重視の人なので詳しく検証するのは止めておきます。
レンダ速度:
Vue6  :2分20秒
Vue6.5:2分16秒
誤差なのか、本当に若干早くなったのか解りません(^_^;

ちなみに
設定Finalでのレンダ速度
Vue6  :34秒
Vue6.5:34秒

設定プレビューでのレンダ速度
Vue6  :7秒
Vue6.5:7秒

アニメーションはかなり早くなったとアナウンスがありましたが、やはり静止画は殆ど速度に変化は無いようです。

■では、実際に動画のレンダリングは早くなっているのでしょうか?

▲アンチエイリアスとか、大気ブーストとかの影響を排除する目的もあって、レンダ設定、大気設定、全てをGodrayが表現できる最低ラインに設定。アンチフリッキング機能も全てOFF。(設定詳細はコチラ参照)

これをVue6とVue6.5で600フレームレンダリングすると…
Vue6  :2時間55分06秒
Vue6.5:2時間14分00秒
あら不思議!30%も高速化してますよ!

特に何の機能も使わずにレンダリングしても、Godrayの動画レンダリングは高速化しているようです。

1枚あたりのレンダリング時間に換算してみると
静止画レンダリング:11秒
Vue6  で動画レンダ、1枚あたり 17.48秒
Vue6.5で動画レンダ、1枚あたり 13.37秒
なので、フレーム間の何かしらの計算が圧倒的に高速化しているみたいですね。

上記動画のサンプル1(Vue6)
上記動画のサンプル2(Vue6.5)
(時間軸にスムーシングをかけて、フリッキングを解消、フレームレートを1/3にしてあります。)


■動画のアンチフリッキングは、どれくらい改善されたのでしょうか
e-onからのアナウンスでは、アンチフリッキング機能の改善がうたわれていましたが、文面を読む限り、スペクトラル大気に対してのみの様な気がしますが、、、一応検証。

▲Vue6.5でレンダ設定をFinalにしてみました
カーソルOFF:静止画レンダ
カーソルON:動画レンダ(アンチフリッキング機能OFF)です。
アンチフリッキング機能をOFFにしていても、何かしら補正が働いて、画像がマイルドになっているっぽいです。

▼これがレンダ設定Final(Crisp)にすると、画質が甘くなる現象が無くなるから不思議w

カーソルOFF:静止画レンダリング
カーソルON:動画作成時の1枚





▲Vue6.5で動画レンダリング。同じくレンダ設定Final
カーソルOFF:アンチフリッキングOFF
カーソルON:アンチフリッキング、デフォ(Deterministic anti-aliasing:ON、Multi-frame anti-aliasing:ON、Distance burring:OFF)

やっぱりアンチフリッキング機能を使うと、かなり画質は甘くなります。これでフリッキングが完全に解除されれば良いのですが。。。。
▼Vue6.5動画サンプル(36フレーム)
設定ファイナル、アンチフリッキングON:21分11秒
設定ファイナル、アンチフリッキングOFF:21分11秒

Godray部分にフリッキングは無くなりましたが、この程度なら以前と変わらないですよね?草原部分のフリッキングは…以前よりマシになった気がしますが、遠影部分のフリッキングは殆ど解消されていません。この辺もVue6と大差ないですね。。
ただ、アンチフリッキング機能を使うとありえな位画質が劣化していた部分は多少改善されているような気がします。

ちなみにGodrayのチェックが強制的にONになってしまう不具合、
  
解消されていました(笑)