今回もレンダラにVueを使った説明だが、アンチエイリアス性能の弱いレンダラー全般に有効な方法である。私の手持ちのCGソフトで は、Vue、Shadeあたりで大活躍する方法だ。

Vueによるレンダリング画像はアンチエイリアスの性能が悪く、どうしてもジャギーが目立ってしまう。しかし比較的簡単に、しかもレン ダリング設定を上げるより高速に処理する方法はあるのだ。
答えは外部の画像加工ソフトを使用する事。ここではVirtualDubModが 有効な働きをしてくれる事を説明する。

本題に入る前に、まず以前アップした画像の一部を見て欲しい。
Vueのレンダリングを考える-グローバルイルミネーション編1でアップした画像である。
レンダ比較070131-1

1から順に説明していくと、オブジェクトアンチエイリアスのサブレイ数、しきい値が

  1. 9X9-85%、........................外部での画像処理無し(5分24秒)
  2. ファイナル(実質3X9-40%)...外部での画像処理無し(27秒)
  3. 1X1-10%、........................外部で縦横とも1/2に縮小(3分15秒)
  4. プレビュー(エイリアス無し)、...外部で縦横とも1/3に縮小(1分1秒)

(時間も一応書いたが、上記の場合、他の条件も変えながらレンダリングしているので参考にならない。私個人の覚書のために書いてあるだけである)
今回は影のつき具合は無視して欲しい。注目すべきは、エッジはどの画像が一番きれいか、である。

3番目、アンチエイリアスの設定で1X1、10%にしたものが一番きれいに仕上がっているのがわかるだろうか?

レンダ比較070131-2
▲歩道あたりをアップにしてもこの通り。3番目のジャギーの少なさ、テクスチャの美しさは郡を抜いている。4番目のプレビューレンダリング(アンチエイリ アス無し)もサブレイ数9X9の1番目と同等までジャギーは減っているのが解るだろう。

いやいや、ちょっと待て。Vueの レンダリングを考える-アンチエイリアス編1で比較した画像はそんな結果になっていなかった筈だ。
レンダ比較070131-3
▲Vueのレンダリングを考える-アンチエイリアス編1でアップした画像の一部。

上から順に

  1. ファイナル、外部での画像処理無し
  2. 1X1-10%、外部で縦横とも1/2に縮小
  3. エイリアス無し、外部で縦横とも1/3に縮小

で処理している。やっぱりこの実験では1/3まで縮小しても「ファイナル」設定程度にしかキレイにならないではないか?違いはどこにあるの?

答えは「後から処理をしたソフトが違うから」(なんじゃそりゃ!って声が聞こえてきそう(´Д`;)
上の市街地オブジェクトはVirtualDubModでリサイズ、下の箱オブジェクトはPhotoshopでリサイズしているのだ。

Photoshopは云わずと知れた写真加工ソフトの定番というか、標準ソフトであり色々高機能。だが、リサイズの際のサンプリング方 法は「二アレストネイバー」、「バイリニア」、「バイキュービック」の3種類しかない。

しかし VirtualDubModには「Lanczos3」 と云うリサイズ方が標準で装備されており、これを使うと上の市街地画像の結果のようになる。サンプリング数1X1のアンチエイリアス画像を1/2に縮小す る辺りから、非常に良い結果が得られる。

私の感覚では動画を作る際はアンチエイリアスで1X1~2X2程度で縦横とも1.5~2倍の大きさでレンダリング、その後 VirtualDubModで縮小するのが良いと思う。
勿論素材や動きの激しさにより、プレビュー品質で十分だったり、その逆だったりするワケだが。