回(Vueで動画を作る基礎編1)
の続きである。

「静止画でレンダリングした時に比べて、動画は何だかボケてない?」って
な事を書いたのだ
が、実際に比べてみるとこんな感じである。

src="https://img.tvbok.com/1/001/still-movie.jpg"
alt="スチルとムービーの差" />


▲Vueの動画レンダリングは、ボケたカンジになる。

上の4枚の静止画は、同じフレームを 同じ条件でレンダしたものである。

同じレンダリング設定の筈なのに、静止画と比較すると動画としてレンダリングした画像は、はかなり甘い画質になってしまっている。

class="c03_smalln">#微妙に色合いが違っているのは、サンプリング中に「光源バランス設定」をいじってしまった為で
す。

#明るいモノは90%、暗いものは60%。サンプリング中に 何故そんな所をいじったのか不明orz
class="c03_smalln">

Vueの動画レンダリングの画質をシャッキリさせよう

上の画像で、
動画としてレ
ンダリングされた画像が、明らかに劣化しているのが解ってもらえるだろう。
style="color: rgb(255, 102, 0);">Vueの「動画レンダリング設定」を
初期設定のまま使っていると必ずこうなるのだ

▼Vue5infの動画レンダリング設定画面

onclick="window.open(this.href,'','resizable=no,location=no,menubar=no,scrollbars=no,status=no,toolbar=no,fullscreen=no,dependent=no,width=876,height=590,status'); return false">
alt="動画レンダリング設定ボックス" align="bottom" height="280"
width="428" />


初期設定では「確
定的アンチエイリアス」
「ちらつき除去有効」のチェック
ボックスがオンになっている。



名前から容易に推測出来るだろう。この二つは、動画を制作した際に悩みの種となる「リンギングノイズ」(主
に細部がチラチラして見える現象)を緩和させる効果を持つのだ。

なんともありがたい機能だが、私の場合 ほとんど役に立っていない。

大抵の場合、この機能は細部を潰してしまうだけで終わるのだ。 class="c03_smalln">(細部が潰れたほうが動画として良く見える場合も多々あります。)

しかし今回の様な素材の場合、後ろの山々はともかく、前方の岩や木の葉は 出来るだけ細部まで表現したいのである。

アニメーションの「詳細設定」をOFFにしてみる

と、云うわけで「確
定的アンチエイリアス」と「ちらつき除去有効」のチェックボックスをオフにしてレンダリングをしてみる。


するとこんな感じになる。

▼動画ワンプル

onclick="window.open(this.href,'OFF','resizable=no,location=no,menubar=no,scrollbars=no,status=no,toolbar=no,fullscreen=no,dependent=no,width=320,height=240,status'); return false">ファ
イナル
、17分09秒

onclick="window.open(this.href,'OFF','resizable=no,location=no,menubar=no,scrollbars=no,status=no,toolbar=no,fullscreen=no,dependent=no,width=320,height=240,status'); return false">ブ
ロードキャストド
、31分40秒

あきらかにチラツキは増えた。だが、細部までしっかり表現されている。

どちらが好みか?と云う事になるが、「チラツキは無く、細部までしっかり表現されている」
が私の好みだ(笑)

ここはひとつ、Vueのレンダリング設定をドンドン上げていって、どの程度の設定で(チラツキ除去の設定を使わずに)チラツキがなくなるか、検証してみたい。

Vueのレンダリング設定をどこまで上げるとチラツキは消えるのか?

実験である。記号は例によってコレである→ href="https://img.tvbok.com/3/070203/abcde.jpg"
onclick="window.open(this.href,'','resizable=no,location=no,menubar=no,scrollbars=no,status=no,toolbar=no,fullscreen=no,dependent=no,width=660,height=510,status'); return false">(D)
(E)  href="https://img.tvbok.com/3/070203/table_f.jpg"
onclick="window.open(this.href,'','resizable=no,location=no,menubar=no,scrollbars=no,status=no,toolbar=no,fullscreen=no,dependent=no,width=715,height=538,status'); return false">(F)

「ちらつき除去」を全部無効にして、今までと同じ素材で動画レンダリング。

でもレンダリング設定はかなり上げてみる。

▼動画サンプル

onclick="window.open(this.href,'','resizable=no,location=no,menubar=no,scrollbars=no,status=no,toolbar=no,fullscreen=no,dependent=no,width=320,height=240,status'); return false">1.
(D)4X9(E)85(F)OFF
、37分44秒

onclick="window.open(this.href,'','resizable=no,location=no,menubar=no,scrollbars=no,status=no,toolbar=no,fullscreen=no,dependent=no,width=320,height=240,status'); return false">2.
(D)9X16(E)85(F)OFF
、1時間4分53秒

onclick="window.open(this.href,'','resizable=no,location=no,menubar=no,scrollbars=no,status=no,toolbar=no,fullscreen=no,dependent=no,width=320,height=240,status'); return false">3.
設定スペリオール
、やってらんない(笑)83フレーム、1時間15分あたりで終了。

onclick="window.open(this.href,'','resizable=no,location=no,menubar=no,scrollbars=no,status=no,toolbar=no,fullscreen=no,dependent=no,width=320,height=240,status'); return false">4.
設定ウルトラ
、1時間12分53秒。

(動画をまとめて比較するページは href="https://3dcg.tvbok.com/avi/001/vue_hikaku02.html"
target="_blank">コチラ)

どんな感想をもっただろうか?

それなりにチラツキは無くなった。しかし、スペリオール設定など「これだけ時間かけているんだから、チラ
ツキ完璧に無くなっ
てくれよ!」
と云うのが私の正直な感想だ。

 ここで再度「ちらつき除去有効」効果の確認

ちなみに「ちらつき除去有効」に戻したものと比べるとこんな感じである。

src="https://img.tvbok.com/1/001/still-movie2.jpg"
alt="比較図" />


色合いを見る実験じゃないので そのままにしてますが、どうしても色合いの違うモノが混じってます。。。

「ち
らつき除
去有効」の桜の木を見て欲しい。スペリオールでレンダリングしたものさえ、プレビューレンダした、もしくは
「最終レンダリングパスを最適化」したかのような、モヤモヤな画像に仕上がってしまっている。
style="color: rgb(255, 102, 0);" />

やっぱり「ちらつき除去」はオフにしたい。

style="color: red;">結論を書くと、「チラツキの無い映像」と「細部保持された映像」の両立はVue単体では難しい。上記で行った設定以上に高画質な設定でなければ、チラツキは発生するのである。

解決策→Vue単体でなんとかしようと考えない

時間のかかるレンダリングは誰だって嫌だ。何とか時間を短縮したい。

では、となると style="color: rgb(255, 102, 0);">「チラツキ除去は外部アプリに任せてみよう。」と云う考えが浮かぶ。これ
は次回説明します。またまたVirtualDubModのお話です。Avisynthも使ってみます。

 

おまけ

例によって過去アップしていたXvid(Q値=3)を残しておきます。現状のH264-MP4(Q値=21)と比較してみたい方はダウンロードして下さ
い。

target="_blank">ファイナル href="https://3dcg.tvbok.com/avi/001/bloadcast_off.avi"
target="_blank">ブロードキャストド

target="_blank">1.(D)4X9(E)85(F)OFFド href="https://3dcg.tvbok.com/avi/001/b9x16c85_off.avi"
target="_blank">2.(D)9X16(E)85(F)OFF、 href="https://3dcg.tvbok.com/avi/001/Superior_off.avi"
target="_blank">3.設定スペリオール

どうも「ちらつき低減」をオフにしたノイズたっぷりのサンプルだと、Xvidの方が縮みやす
いようで、
のサンプルでは、ややH264がファイルが小さくなっていたが、今回は逆の結果になっている。

H264には ノイズリダクションのパラメータがあるとか聞くが、まだまだ勉強中&良く解っていないので今回はパスです。

注意

このページでは「詳細設定」のOFFを推奨していますが、「被写界深度効果(Distance Blurring)」については、かなり有効な使い道があります。また別の項にて説明します