街中、室内のレンダリングなら、恐らくCarraraの方が格段に優れているはず。
これはネット上アチコチで紹介されている話を読んでいると、恐らく間違いないだろう。
が、実際のデータとして、自分の目でも確認しようと云う考えの元、実験した。
先のVueエントリと、ほぼ同様の動画を作り比べてみたので気になる人は比較して欲しい。
(簡単な設定でざっくりとした検証なので、参考程度に留めてください)
■街中・室内まとめ・気をつける点
・やはりレンダリングはかなり高速。GI無しでVue6より60%以上高速。(GIは未
検証)
・フライスルーでの『突然の画像クリップ』は、結局回避方法が解らなかった。
それどころか、レンダリングサイズを変更すると、同じカメラワークでも発生したり
しなかったりと、発生条件がさらに解らなくなってしまった。
・Vueと同様、大き目のサイズでレンダリングし、後から別アプリで
リサイズ、縮小する技は有効。ただしCarraraでは万人にオススメな方法では
ない。
時間は殆ど同じである上、上記クリッピング問題でテストレンダリングが大変。
・モーションブラーはやはり貧弱。フレームレートを増やし、Avisynth等で処理し、
擬似的にモーションブラーを発生させた方が良い。
・バンプをOFFにするのは、やはり効果的。
・天空設定は、HDR画像を使うと、早いしリアル。Carraraなら、GI使わなくても
HDRを使うべし。
■私実際に動画を作るなら、こんな条件で
・アンチエイリアス設定はデフォで。
・モーションブラーは使わない。
・必ず最終目的のレンダリングサイズでテストレンダリングをする。
(画面クリップ防止のため)
・それ以外の設定はその時々のお好みで。今の所煮詰めていません。
・天空は極力HRDIで。
■実験方法・結果
まずは前回のVueエントリと、比較の為になるべく同等のフライスルー動画を作成。
レンダリングはGI、ソフトシャドウを使わず、天空にはHDR画像を設定。後はごく普通のレイトレース設定で行う事にした。
『低』はCarraraデフォルト、『高』は上図の設定で行った。
テクスチャサイズは1/4のサイズ。2048X2048のマップを512X512等に縮小した物を使用。
簡単にまとめると上記の様になりますが、一応各サンプルを下に置いときます。
(掲載画像はAvisynthによるモーションブラーなし、動画サンプルにはモーションブラーあり。)
■まずはダメサンプル
480X360のサイズでレンダリングしたもの(759kb)
小さなサンプルで確認しながら作ったが、目的サイズでレンダリングすると、何故か途中で画面下1/4程クリップされてしまった。結局フライスルーのルートを修正する羽目に。
この時点でレンダリングサイズが変わるとクリップ条件が変わる事に気が付けば良かった。
■比較用にVue6のデータ(508kb)
前回エントリのサンプルは、光源が2つ設定してあったり、大気に霞み設定があったりと、色々遅くなる設定があったので、その辺りを排除。53分59秒までレンダリング時間は上がったが、、、、、下に示したCarraraのサンプルに比べると見劣りしてしまう(;´ω`)
■実験サンプル
A.デフォルト設定でレンダリング(1.5mb)
Carraraはバンプマップの効きが強いようだ。マテリアル設定を弄る必要が出てくるが、Vueでの実験を考えれば、今回の動画ではバンプを単にオフにするだけで大丈夫かもしれない。
48分43秒と言うレンダリングの速さは、さすがCarraraという所。
B.デフォルト設定(Bump無し)(820kb)
なんとレンダリング時間27分48秒!
Vue6で妥協できる最低の設定で54分掛かった事を考えると、やはりCarraraのレンダリングは恐ろしく高速である。さらに画質についても Carraraが完全に上。Vueで同等の画質でレンダリングしたら、2時間近く掛かりそうなカンジである。
C.レンダリング設定を高くして見た。(692Kb)
レンダリング時間は53分24秒、倍になったが、Vue6の480X360でレンダリング、リサイズしたものと同等の画質。Vue6では2時間半掛かっている。
D.レンダリングサイズを大きくして見た。(734kb)
C.よりやや早いレンダリング時間だが、ディティールもしっかりレンダリングされた、なかなか良好な結果となった。Carraraでも、やはり外部ソフトでレンダリングサイズを縮小する技はかなり有効である。
と言いたいが、このサンプルでもやはり画面のクリップが発生している。
ここまで来て、ようやくCarraraは前もって目的サイズでもテストレンダリングする必要があると解った。(^_^;
E.Carrara内でモーションブラーを適用(766Kb)
レンダリング条件は左記の様に、前後1枚ずつ、1フレームに3回レンダリングを行う設定にした。フレーム数が半分、1フレームあたりのレンダリング量が3倍と言う事で、1.5倍のレンダリング時間で済むかと思ったら、何故かレンダリング時間は3倍になった。
しかも、Carraraのモーションブラー単純に数枚のレンダリング画像を重ねるだけの様なので、Avisynth等使ってレンダリング後に外部でモーションブラーを掛けた方が全然効率が良い。
F.テクスチャサイズをオリジナルサイズ(2048X2048等)に戻してレンダリングしたもの
レンダリングデータ紛失(´Д`;)
『ココに絶対アップしなければ』と言う程の画像では無いので、再レンダリングする気は起きませんでした。
Vueの時と同様に、この位に引きの絵だと、2048X2048と512X512のテクスチャで差は感じませんでした。最終1フレームに写っている壁面アップはかなり差が出てましたが、それ以外は小さいマップで良いかな?と。
レンダリング時間にそれ程差は出ておりませんが、メモリ512MBのPCでは、テクスチャマップが大きいだけでかなりCarraraの作動が重くなりました。レンダ時間が増えたことより、操作が重くなる事の方が問題でした(^_^;
レンダリング時間が多少延びましたが、それでも早いです。
やっぱりCarraraのレンダリングの速さは魅力。
なんとかしてTransPoser2の不調を直し、色々試したい。。。。
また時間を見つけ、画面クリップの謎を解き明かし、その後OS再インスコしたいと思います。Carrara購入後10日位はTransPoser2マトモに動いていたワケですから。。。(´Д`;)
これはネット上アチコチで紹介されている話を読んでいると、恐らく間違いないだろう。
が、実際のデータとして、自分の目でも確認しようと云う考えの元、実験した。
先のVueエントリと、ほぼ同様の動画を作り比べてみたので気になる人は比較して欲しい。
(簡単な設定でざっくりとした検証なので、参考程度に留めてください)
■街中・室内まとめ・気をつける点
・やはりレンダリングはかなり高速。GI無しでVue6より60%以上高速。(GIは未
検証)
・フライスルーでの『突然の画像クリップ』は、結局回避方法が解らなかった。
それどころか、レンダリングサイズを変更すると、同じカメラワークでも発生したり
しなかったりと、発生条件がさらに解らなくなってしまった。
・Vueと同様、大き目のサイズでレンダリングし、後から別アプリで
リサイズ、縮小する技は有効。ただしCarraraでは万人にオススメな方法では
ない。
時間は殆ど同じである上、上記クリッピング問題でテストレンダリングが大変。
・モーションブラーはやはり貧弱。フレームレートを増やし、Avisynth等で処理し、
擬似的にモーションブラーを発生させた方が良い。
・バンプをOFFにするのは、やはり効果的。
・天空設定は、HDR画像を使うと、早いしリアル。Carraraなら、GI使わなくても
HDRを使うべし。
■私実際に動画を作るなら、こんな条件で
・アンチエイリアス設定はデフォで。
・モーションブラーは使わない。
・必ず最終目的のレンダリングサイズでテストレンダリングをする。
(画面クリップ防止のため)
・それ以外の設定はその時々のお好みで。今の所煮詰めていません。
・天空は極力HRDIで。
■実験方法・結果
まずは前回のVueエントリと、比較の為になるべく同等のフライスルー動画を作成。
レンダリングはGI、ソフトシャドウを使わず、天空にはHDR画像を設定。後はごく普通のレイトレース設定で行う事にした。
『低』はCarraraデフォルト、『高』は上図の設定で行った。
テクスチャサイズは1/4のサイズ。2048X2048のマップを512X512等に縮小した物を使用。
サイズ | レンダ リング 設定 |
バンプ マップ |
モーション ブラー |
外部 フィルタ |
FPS | テクスチャ サイズ |
レンダリング 時間 |
|
A | 320X240 | 低 | ON | OFF | ON | 60 | 小 | 48分43秒 |
B | 320X240 | 低 | OFF | OFF | ON | 60 | 小 | 27分48秒 |
C | 320X240 | 高 | OFF | OFF | ON | 60 | 小 | 53分24秒 |
D | 480X360 | 低 | OFF | OFF | ON | 60 | 小 | 51分21秒 |
E | 320X240 | 低 | OFF | ON | OFF | 30 | 小 | 91分17秒 |
F | 320X240 | 高 | OFF | OFF | ON | 60 | 大 | 59分48秒 |
(掲載画像はAvisynthによるモーションブラーなし、動画サンプルにはモーションブラーあり。)
■まずはダメサンプル
480X360のサイズでレンダリングしたもの(759kb)
小さなサンプルで確認しながら作ったが、目的サイズでレンダリングすると、何故か途中で画面下1/4程クリップされてしまった。結局フライスルーのルートを修正する羽目に。
この時点でレンダリングサイズが変わるとクリップ条件が変わる事に気が付けば良かった。
■比較用にVue6のデータ(508kb)
前回エントリのサンプルは、光源が2つ設定してあったり、大気に霞み設定があったりと、色々遅くなる設定があったので、その辺りを排除。53分59秒までレンダリング時間は上がったが、、、、、下に示したCarraraのサンプルに比べると見劣りしてしまう(;´ω`)
■実験サンプル
A.デフォルト設定でレンダリング(1.5mb)
Carraraはバンプマップの効きが強いようだ。マテリアル設定を弄る必要が出てくるが、Vueでの実験を考えれば、今回の動画ではバンプを単にオフにするだけで大丈夫かもしれない。
48分43秒と言うレンダリングの速さは、さすがCarraraという所。
B.デフォルト設定(Bump無し)(820kb)
なんとレンダリング時間27分48秒!
Vue6で妥協できる最低の設定で54分掛かった事を考えると、やはりCarraraのレンダリングは恐ろしく高速である。さらに画質についても Carraraが完全に上。Vueで同等の画質でレンダリングしたら、2時間近く掛かりそうなカンジである。
C.レンダリング設定を高くして見た。(692Kb)
レンダリング時間は53分24秒、倍になったが、Vue6の480X360でレンダリング、リサイズしたものと同等の画質。Vue6では2時間半掛かっている。
D.レンダリングサイズを大きくして見た。(734kb)
C.よりやや早いレンダリング時間だが、ディティールもしっかりレンダリングされた、なかなか良好な結果となった。Carraraでも、やはり外部ソフトでレンダリングサイズを縮小する技はかなり有効である。
と言いたいが、このサンプルでもやはり画面のクリップが発生している。
ここまで来て、ようやくCarraraは前もって目的サイズでもテストレンダリングする必要があると解った。(^_^;
E.Carrara内でモーションブラーを適用(766Kb)
レンダリング条件は左記の様に、前後1枚ずつ、1フレームに3回レンダリングを行う設定にした。フレーム数が半分、1フレームあたりのレンダリング量が3倍と言う事で、1.5倍のレンダリング時間で済むかと思ったら、何故かレンダリング時間は3倍になった。
しかも、Carraraのモーションブラー単純に数枚のレンダリング画像を重ねるだけの様なので、Avisynth等使ってレンダリング後に外部でモーションブラーを掛けた方が全然効率が良い。
F.テクスチャサイズをオリジナルサイズ(2048X2048等)に戻してレンダリングしたもの
レンダリングデータ紛失(´Д`;)
『ココに絶対アップしなければ』と言う程の画像では無いので、再レンダリングする気は起きませんでした。
Vueの時と同様に、この位に引きの絵だと、2048X2048と512X512のテクスチャで差は感じませんでした。最終1フレームに写っている壁面アップはかなり差が出てましたが、それ以外は小さいマップで良いかな?と。
レンダリング時間にそれ程差は出ておりませんが、メモリ512MBのPCでは、テクスチャマップが大きいだけでかなりCarraraの作動が重くなりました。レンダ時間が増えたことより、操作が重くなる事の方が問題でした(^_^;
レンダリング時間が多少延びましたが、それでも早いです。
やっぱりCarraraのレンダリングの速さは魅力。
なんとかしてTransPoser2の不調を直し、色々試したい。。。。
また時間を見つけ、画面クリップの謎を解き明かし、その後OS再インスコしたいと思います。Carrara購入後10日位はTransPoser2マトモに動いていたワケですから。。。(´Д`;)