Poserのフィギュアを、作動を軽くする為にチョットだけ改造するお話である。

大まかな流れを最初に書いておくと、

1.PoserフィギュアのOBJ書き出し
2.ポリゴンモデラによるマテリアル再設定と一部ポリゴン削除
3.Poserへ再度読み込み、フィギュア化
4.テキストエディタ、CR2Builderを使って余分なマテリアルの削除、Runtimeの最適化


となる。

5回に分けた非常に長い解説になっているが、慣れた人なら15分程度しかかからない作業である。それなりに効果のある作業なので、試して見て欲しい。
また、フィギュアの作り方が全然わからない、作った事が無い、という人にはフィギュア作りの良い練習になると思うので こちらもチャレンジしてみて欲しい。

ちなみに、日本語版Poserでも上記操作は可能だが、英語版Poserで読み込んだり、Vue等外部レンダラに持ち込んだ際に何かと不具合が発生する事は覚悟しておこう。


■1.PoserフィギュアのOBJ書き出し
まずは、軽量化したいフィギュアを読み込む。Vicky3、Michel3あたりが妥当だが、さらなる軽量化を目指し、Vicky3RR(リデュース・レゾリューション:ポリゴンを減らした版ビッキー3)を使用する。もちろん、Vicky3、Michael3を使用しても操作は一緒である。
v3rr-01.jpg
まずは改造するフィギュアを呼び出し、

IK-off.jpg
IKをOFFにする。

ツールバーWindow≫JointEditorを選択する。
JointEditor.jpg
JointEditorが開いたら、フィギュアの『BODY』を選択した状態で『ZeroFigure』ボタンを押し、ポーズを初期化する。(通称ゼロポーズ

ファイルのエキスポート
export00.jpg
ツールバー『ファイル』から『エキスポート』を選び、ポーズを初期化したフィギュアをOBJファイルにエキスポートします。

export01.jpg
書き出し設定1
OBJファイルは1フレーム分書き出せば良いのでこのように設定します。

export03.jpg
書き出し設定2
書き出すパーツの指定です。フィギュア以外のチェックは必ず外します。
マシン環境によって、その後の操作が重くなるようだったら、フィギュアのパーツを分割して書き出します。
(注:現在サブPCでの作業しか出来ないので、頭と体を分割して書き出す事にしました。)


m3-head2.jpg
書き出し設定3
OBJを保存する際、グループ名やパーツの継ぎ目、ポリゴンの頂点の順番の指定をします。
良く解んなかったら丸暗記。メニューの順番はPoserのバージョンによって違うので注意する事。

以上を設定したら、ファイル名を指定して書き出します。
書き出したファイルの操作は事項にて書きます。