前回作成した煙パーティクルに改良を加えてみた。
多少はリアルな感じが増した・・・・と思う・・・。
前回分の反省点
▲煙はほぼ直線的にしか動かないので、正面から見ると、凄く不自然だった。
右図のように、円形に拡散して行くようにしたい。
自然に消滅する感じが欲しい
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前回の煙は、モクモク加減はよかったけど、シャボン玉が消えるような消滅だったため、引きの映像が不自然だった。
[Relative to size variation]にチェックを入れると、煙の雰囲気は一気にリアルになり、消滅具合も自然になるが、蒸気機関車のモクモク煙には不向きな薄い煙になってしまう。またレンダリング時間もすげー長くなる。
この2点を解消するため、アレコレ試して出来たサンプルが以下。
出来上がり映像
サンプルファイル:
two-step-smoke-sample.zip
(Vue11用です。C62は付属していません。)
モクモク加減を残しつつ、かなり自然な消滅が出来ました。正面からの映像は、2段目の煙をもう少し煙を拡散させた方がソレっぽいかなあ。まあなんとか見れる所まで来ました。
ちなみに映像はAviSynth+MVToolsで、再生速度を50%に落とした後、フレーム数を2倍に水増ししています。(モーションブラーが掛かって見えるのはMVToolsの効果です。)
解決のために、以下の様な処理を施しました。
解決方法:煙を2段にする
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こんな感じでパーティクルにLifeを設定して、寿命が切れた後にひと回り大きめかつ薄い煙が出てくるようにしてやる。
2段目の煙は、別途サイズや透過を調整しないと自然な感じにならない。
正面から見た時と、横から見た時、両方で自然な煙にするのは難しい。アングル別に割り切って作成したほうが気が楽だ。
質感の変更(2段目の煙のみ)
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2段目の煙は、なぜかすげー濃くなるので、2段目だけ煙の透過設定を上げ、ギリギリまで薄い煙を用意する。
まだまだ改良の余地はあるけれど、ここから先はカメラアングルや映像の尺の長さで微調整が必要な部分になるので、サンプル作成としてはここで終わり。